こんにちは、ぶちゅです。
今日は、少し時間をとって、普段あまり意識しないけれど実はとても大切なことについて、じっくりと考えてみました。
ブログを書くという行為は、日々の積み重ねでありながら、意外とその“根っこ”を見直す機会って少ないんですよね。
アクセスや収益に意識が向いていると、気づけば「なぜ書いているのか」「誰に向けて書いているのか」といった問いを置き去りにしがちです。
今回はそんな忘れがちな問いを、あえてもう一度見つめ直してみたんです。
「自分のブログは、いったい誰のために書いているんだろう?」
このシンプルだけど深い問いが、自分自身のブログのあり方を見直すきっかけになりました。
◆最初は「収益のため」だった
正直に言うと、ブログを始めた当初は「収益を出すこと」が明確な目的でした。
できれば早く結果を出して、生活の足しにしたい。そんな思いから、記事タイトルやキーワードを意識してアクセスを集め、アドセンスや楽天アフィリで成果を出すことに集中していました。
とにかく「検索されそうなネタを探す」「案件があるジャンルに寄せる」「収益につながりそうな導線を設計する」──これらはすべて正しい努力だったと思いますし、今でも大事な目的のひとつであることに変わりはありません。
でもあるとき、そんな日々に小さな違和感が生まれてきました。
アクセスはそこそこ集まる。
報酬も少しずつ出るようになってきた。
でも、「この先もずっと、このスタイルで書き続けたいのか?」と問われたとき、答えに詰まる自分がいたんです。
もしかして、自分は「稼ぐこと」そのものよりも、「書くことで何かを届けたい」という気持ちがどこかにあるのでは?──そんな思いが、ふと頭をよぎったんです。
◆「誰のため?」の答えがぼやけていた
記事を書く手が止まる。
アクセス数に一喜一憂する。
ネタ探しが作業のようになる──
そんなときにふと、「誰のために記事を書いてるんだろう?」と考えてみました。
この問いは、意外と深くて、考えれば考えるほど簡単には答えが出てこないものでした。
最初に思いついたのは「検索ユーザーのため」。
役に立つ情報を探している人に向けて、役立つ記事を書く。
これはアドセンスブログとして基本中の基本です。
次に出てきたのは「未来の自分のため」。ブログは資産になるから、将来の自分を助けるために書いている、という考え方です。
たしかに間違ってはいないし、モチベにもなります。
「アドセンス収益のため」も当然ある。生活の一部を支える収入源として期待しているのだから、ここは外せない要素です。
──でも、どれも答えとしては表面的で、どこか“本音”に届いていないような感覚がありました。
「本当にそれだけのために書いているのか?」と自分に問い直すと、胸の奥にぽっかりとした空白があるのを感じたんです。
言葉にできない違和感。誰かのために、何かを届けたいような気がする。
でも、その「誰か」が誰なのか、はっきりしない。
その曖昧さが、自分の中の方向感覚をぼやけさせていたのかもしれません。
◆AIに問いかけて気づいたこと
どうにも方向性が定まらないと感じていたある日、ふとAIに尋ねてみたくなりました。
「私のブログは、誰のために存在してると思う?」と、ChatGPTにそのまま質問してみたのです。
この問いに対して、返ってきた答えの中で、なぜか胸にスッと入ってきたのがこの一言でした。
「過去のあなたと同じ悩みを抱える“誰か”のためじゃないですか?」
この一文を読んだ瞬間、まるで霧が晴れるような感覚がありました。
「そうだ、私は“誰か”のために書きたかったんだ」と、どこかに置き忘れていた本心を思い出したような気がしたのです。
考えてみれば、これまで書いてきた多くの記事には、自分のリアルな体験が詰まっていました。
たとえば…
・水がまずくて悩んでいたときに買って救われた浄水器の話
・初めてアドセンス審査に通るために工夫した記事構成や改善点
・何度も挫折しそうになりながら、それでも前に進む勇気をくれた、ある一節との出会い──
これらはすべて、「当時の自分が知っていたら、きっと助かった」ことばかり。
そんな過去の自分に向けて書いたような記事だったことに、あらためて気づかされました。
そして、その「過去の自分」は、いまネットのどこかで同じように悩んでいる“誰か”にとっての、未来のヒントになるかもしれない──
そう思うと、不思議とまた少し、書くエネルギーが湧いてきたんです。
◆ブログの再定義:「過去の自分への手紙」
今、私は自分のブログをこう定義しています。
「自分のブログは、過去の自分へ宛てた“公開手紙”」
つまり、かつて自分が悩んでいたこと、困っていたこと、試行錯誤していたことに対して、今の自分ができるアドバイスや体験談を届けていくもの。
それが結果的に、同じような悩みや疑問を持っている誰かの背中をそっと押すことにつながる。
そんな風に思っています。
たとえば、「ブログのアクセスが伸びない」と悩んでいた自分に、どんなことを伝えられるか。
「アドセンス審査に何度も落ちた」ときの自分に、どう声をかけられるか。
そういう想像をしながら書いていると、自然と文章に優しさや誠実さが乗ってくるような気がします。
そして、その“手紙”を読むのは、過去の自分と同じような経験をしている「今の誰か」。
自分の体験や考えが、誰かにとってのヒントや気づきになるかもしれない──
そう思うと、筆を進めることに意味を見出せるようになるんです。
収益を生むことはもちろん嬉しい。
でもその前に、誰かの気持ちが少し軽くなるとか、背中をそっと押せる記事になったなら、それこそがブログを書く醍醐味のひとつなんじゃないかと思っています。
この「過去の自分への手紙」という視点で記事を書くと、テーマに迷わなくなるだけでなく、伝えたいことが自然と湧き出してくる感覚があります。
◆まとめ:「誰のため?」は、迷ったときのコンパス
もし今、
・ネタ探しに迷っている
・更新のモチベが落ちている
・アクセスが伸びなくて不安になっている
・なんとなく“書く理由”を見失ってしまった気がしている
そんなときは、ぜひ立ち止まって、静かに問い直してみてください。
「このブログは、誰のためにあるんだろう?」
この問いは、単なる哲学的な自己確認ではありません。むしろ、日々の運営の“軸”になる、とても実用的な問いです。
私自身、この質問を繰り返すたびに「何を書けばいいか」「どんな伝え方をすればいいか」のヒントが見えてきました。
「誰のために書くのか」が明確になると、ネタ選びの視点が変わり、言葉の選び方が変わり、そして何より“届けたい”という想いが自然と湧いてくるんです。
だからこそ、この問いは迷ったときの“コンパス”になります。
地図が見えないときでも、進むべき方向を指し示してくれる小さな針のように、あなたの中に眠る「本当の動機」を思い出させてくれるはずです。
そしてその答えが見えたとき、きっとあなたのブログは、より「あなたらしい発信」へと進化していくことでしょう。