昔の私は、ブログの世界を「パソコンが得意な人」とか「文章がうまい人」とか、何か特別な才能を持った限られた人だけがやっているものだと思っていました。
SNSで発信している人を見ても、文章がスラスラ書けて、デザインも洗練され、写真もまるで雑誌のようにオシャレで…。
「あれは才能のある人の世界だよね」と、何の根拠もなく自分とその世界の間に太い線を引き、心の中で「自分には関係ない」と結論づけていたのです。
だから、自分がその中に入るなんて、想像すらしていませんでした。
まるで自分とは別世界の出来事のように眺めるだけの日々でした。
でも、あるとき、ふとしたきっかけで気づきます。
その人たちも最初は“初心者”だったということに。
きっかけは、とあるブログ記事との出会いでした。
そこには「最初の記事なんて、後から見返したら恥ずかしくなるもの」と、冗談交じりに書かれていたのです。
その一文を読んだとき、衝撃が走りました。
あんなに完璧に見える人たちにも、迷いながら試行錯誤を重ねた時期があったなんて…と。
その瞬間から、心の奥に少しずつ変化が芽生えました。
「もしかして私にもできるかもしれない」。
その思いは最初はほんの小さな芽でしたが、日を追うごとに少しずつ膨らんでいきました。
最初のうちは、やっぱり文章もたどたどしく、語尾や言い回しに迷いながら書いていました。
画像もなんとなく配置しただけで、色合いや構図なんて深く考えたこともない。
それでも、不思議なことに“そんな拙い記事でも読んでくれる人”がいるんです。
たとえ完璧じゃなくても、真剣に書いた想いやメッセージはちゃんと伝わることがある。
その事実を実感したとき、胸の奥からじんわり温かくなるような嬉しさがこみ上げました。
今では、昔よりもずっと“やりやすい環境”が整っています。
専門用語がわからなくても助けてくれるサービスやツールがあり、文章や構成のヒントをくれる存在も豊富です。
画像の加工やデザインだって、簡単な操作で整えられる。
まるで横でそっとアドバイスしてくれる相棒が常にいてくれるような心強さがあります。
正直に言えば、私はそうしたサポートに背中を押されて、「できる人の世界」だと思い込んでいたブログの扉を思い切って開けることができました。
最初は小さな一歩でも、続けていくうちにその歩幅は自然と広がっていくものです。
もし、昔の私と同じように「私には無理…」と感じている方がいたら、ぜひ知ってほしい。
今は“特別な才能”や“高度な知識”がなくても始められる時代です。
一歩を踏み出すかどうかを決めるのは、才能ではなく「やってみたい」という素直な気持ち。
その気持ちがあるなら、あなたにも必ずできる世界が広がっています。
